第一章(1/2)
吾輩(わがはい)は猫(ねこ)である。名前(なまえ)はまだ無(ぶ)い。
在下乃一只猫。哈?名字?还没有起。
どこで生(き)れたかとんと見当(けんとう)がつかぬ。何(なに)でも薄暗(うすぐら)いじめじめした所(とこ)でニャーニャー泣いていた事(こと)だけは記憶(きおく)している。
啥?你要问我哪里出生?我可是真的一点都不知道。唯一记得的事情就是:我在一个微暗潮湿的地方,“喵喵”地哭。
吾輩(わがはい)はここで始(はじ)めて人間(にんげん)というものを見(けん)た。
此乃在下见到人类的初始。
しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番(いちばん)獰悪(どうあく)な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕(つかま)えて煮(に)て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。
而且,我后来听闻,他是一名寄人篱下的书生,属于人类中最为凶残的种族。这个书生时常逮捕我辈,然后便煮熟吃了。不过,我当时年幼无知,并没有什么想法,也不觉得害怕。
ただ彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始(みはじめ)であろう。
只是,我被他放在掌上,原本好好的,不知何时,忽然“嗖”地一下把我给提起来,我心里不免觉得有些发慌。等我在他手心里站稳脚跟,看见书生的脸——这就是人类所说的初次相见吧!
この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶(やかん)だ。その後(ご)猫にもだいぶ逢(あ)ったがこんな片輪(かたわ)には一度も出会(でく)わした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。
本章未完,点击下一页继续阅读。